民族

民族と一定の文化的特徴を基準として他と区別される共同体をいう。

土地、血縁関係、言語の共有や、宗教、伝承、社会組織などがその基準となる。

日本語の民族の語には、近代国民国家の成立と密接な関係を有する政治的共同体の色の濃いnationの概念と、政治的共同体の形成や、集合的な主体をなしているという意識の有無とはとはかかわりなく、同一の文化習俗を有する集団として認識されるethnicgroupの概念の双方が十分区別されずに共存しているため、その使用においては一定の注意を要する。

日本語の民族という言葉には二つの主要な意味内容が存在する。一方はネーションであり、もうひとつはエトノスである。

中国の古典では「民族」は一定のグループをなす人々の共同体を指す。

近代的な、文化的な固有性というニュアンスでの「民族」の用例の最も早い例としては、六世紀の南斉書列伝三十五の「高逸伝・顧歓伝」中の「今諸華士女、民族弗革、而露首偏踞、濫用夷禮」。
update:2010年03月09日